芦屋写真展2018

芦屋写真展2018
会期:2018年6月13日(水)~ 17日(日)
会場:原田の森ギャラリー(兵庫県立美術館王子分館)2階大展示室

去年お休みだったこちらの写真展、1枚だけ出してます。

パリ行きたいなーなんて。今回は初のキャンパス地で試しにプリントしてみました。写真選べばこういうテイストもありですね。そして目下、亀のごとく写真集の再編集中です。

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写真展日記:空間・時間づくり

細かい振り返りは色々あるものの、今回写真展をして何が一番良かったかといえば、多分自分がつくりたい時間・空間を用意できたことかなと。
 
所謂ホワイトスペースに写真だけが並び、それをぐるっと歩いて見て、さようならの場にはしたくなかった。その空間に身を置いて、それぞれに感じたり考えたり、できれば一緒にお話もしたり、ゆっくりとした自分の時間を少しでも持ってもらいなというのが根底にあった。大地の息づかいを感じてもらう為に。
 
その為に、空間を全部展示で埋め尽くすのではなく、ゆったり座れる空間を確保。
 
ゆっくりする為にはと、簡単なカフェを併設。知人のおかげでカナダ&神戸のコラボスイーツを出せたのは、食のテーマとも関連づけられて嬉しかった。
 
今回の写真の世界観を表す音も入れたかった。何枚聞いたか分からないけれど、最終的には私のとーっても曖昧に並べた言葉に対して尾道の紙片さんが出してきてくださった一枚で完璧な仕上がりに。
 
展示写真は説明的なものにすることもできたけど、なるべく説明的な写真は排除して、え?これ何?と思わず考えてしまう写真を中心にセレクト。
 
一方、そうするとかなり限定された写真になったので補助として写真集を用意して、興味をもって頂けたら座って見てお話もできるように。
 
展示会場に写真だけという方法もあるし、色々調べた情報を細かに用意しておく方法もあったけれど、想像力を邪魔しない程度に、でもユーコンのこと、自然の凄さも知ってもらいたいしと、言葉・情報を最低限に用意。デザインは相変わらず苦戦したものの、用意した紙ものはうまくツールとして使えたかなと。
 
  • ゆっくりと座ってカナダの澄んだ空気ねと味わう人
  • これ絵?写真?絵?!驚きを繰り返す人
  • じっと写真の前に佇む人
  • 静かにテーブルにしばし腰掛ける人(なぜか皆様姿勢が美しかった!)
  • リスの写真を嬉しそうに抱えてしまう男の子
  • 写真をじっと何枚もスケッチする姉妹
  • 白鳥の飛ぶ距離の話に目をまんまるにする女の子
  • また旅に行こうと思ったという方
  • この世のものとは思えないという方 etc.
ある1枚においては本当に沢山の全く違う表現が溢れて、そこからそれぞれの方が生きている世界が垣間みれるようでほんとに面白かった。
 
5Fというわざわざ行かないといけない場所だったので、人数がまばらであった時の方が、多い時よりよかったかな(空気がほんとにがらっと違った)。
 
多分やらなくてもよいことも沢山あったかもだけれど、感情の泉がやわらかに湧き出るような場と時間をつくれたことは素直に嬉しい。
 

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写真展日記:空間設計

今回写真展をすることになった空間は所謂ギャラリーではない場所。それはそれで素敵な空間なのだけど、写真を展示するには乗り越えないといけない壁が沢山(のように感じた)。

 

まず、この場所がピクチャーレールもなく、実はあまり壁もないということ。この空間をどう活かして展示すべきか、まずは細部を採寸しに行き、図面をイラストレーターで起こすところからスタート。当初ここまで図面書かなくても良かったんじゃないかと思ったものの、最終局面に近づくにつれ、写真のサイズや配置をシミュレーションしたり、誰かとコミュニケーションする上でも図面の大事さを実感。とっても下手なパース図は誰にも見せられないけれど、、、PC上だけでなく手で展示プランを色々書いてみるのも自分の中でブレストする上で役に立ったように思います。京造 空デでの学びが活かされてます!

 

次に、ギャラリーでないが故に、色々なものが置いてあるということ。裏スペースも限られるので隠しきることもできない。ある意味、ギャラリーの意味を実感。とにかく写真は額に入れないと埋もれてしまう気がしたので額装は必須だなと思ったのが一つ。でも全部同じ額装にしてしまうと、ある意味ホワイトスペースでないことが活かせないという逆の話も。結果的に縁あり・無しの2種類の額装で、1つの空間の中をテーマ&展示場所で使い分けたのですが、うまく馴染ませることができたかなと思います。

 

そして展示手法/ツール。前述のとおりレールもない場所で、唯一ある広めの壁は固いコンクリート。コンクリート壁対応のツールも用意したものの、コンクリートが固過ぎて当日NG発覚。まさかの時に用意しておいたワイヤーも、吊れる場所がない。最終的に予備で買っておいたテグスが活躍してなんとか吊れることに。リスクヘッジの甲斐があったのか、もっと事前に検討しておくべきだったのか、後者ですが本当に余力が無かった。



 最後にバタバタしたのは、一番広いエリアの全面窓。事前下見でブラインドを降ろして写真を並べたらブラインドの存在感にびっくり(事前のリアルシミュレーション大事)。ブラインドを開けたらビル群な風景でこれもNG。これはあかんと全面白布で隠すことになった3週間前ぐらい。6.5m幅 3m高の窓を全面隠す布調達に頭を抱えたものの天使が舞い降り借りれることに。いい感じで全体のテイストに合わせた空間を作れることになったのに反省はアイロンをかける時間を取れなかったこと。見事に初日の夜に指摘され、ドンキホーテに駆け込み、2日目の朝にアイロンかけまくるという大失態。自分でこれでいいかと思ったけど、後から来た友人にさらにアイロンをかけられ見違えました。本当に性格でます、反省。。。

 

 

空間づくりは他にもあるものの、一旦設置方法という意味で振り返ると、結果的に1つの狭い空間で7種類の設置をすることに。白布で展示空間とカフェ空間をうまく区切れたり、置いてあるベンチを活かしてプチサプライズな設置ができたり、展示会初日の搬入中の友人の智慧もあいまって、即興的な面白さもありました。それがいいのかどうかというと色々ありそうですが、個人的には楽しめた空間づくり。予定外にベンチに置くことになったリスの写真は、いつの間にか小さなお子様が抱えて走ってたのにはびっくりしたけど良かったかも^^

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写真展日記:写真選び

(写真展を無事終え、忘れないうちに振り返っておきたい、振り返りきれることを祈って...)

 

写真展といえばまずは写真選びからスタート。9月初旬に写真展をするお話を頂き、どの写真にしようか11月頃まで悩みました。私の場合は、旅が主目的で撮るのはサブなので、日々写真を撮り貯める程も撮っておらず、テーマを決めて撮り貯めているわけではないので悩ましいプロセスでした。

 

私がよく撮る対象を大きく分けると、北海道道東の動物達&自然の風景、国内外旅先での写真、そして場所を問わず自然の少し抽象的な表情(樹木や花)の写真になります。初めての個展ですし、はじめはそれぞれの中からこれまでのmy bestを選び、一つの部屋に併設しようかと思っていました。北海道道東は毎年通っていて、動物達というある意味の分かり易い写真群でもあるし捨て難い、自然の豊かな表情も抽象的だけど捨て難いと並べていたわけですが、一緒に並べれば並べる程、中途半端感が際立ってきました。色々な方の前にそれらを並べてみて、反応をみて、やっぱり一つの場所に絞ろうとようやく最後の方に気持ちの整理がついた次第です。

 

とにかくあるだけPCの画面で見返し、なるべくプリントし、部屋にずらっと並べて、シャッフルして、ちょっと時間をおいてはまた眺め、選んだものを自分だけでなく第三者にも見てもらってというプロセスを何度か繰り返していたと思います。はじめはかなり限定的にプリントしていたのは反省です。やはりプリントして並べてみてみるのは大事ですね。

 

その過程で、全然違う場所や情景の写真を組み写真にするのもいいわよと、ある写真家の方にアドバイスを頂き、彼女がささっと組んだ写真もそれはそれでおおっという世界が出来上がっていましたが、今回の私には背伸び過ぎて手が出せませんでした。いつかの課題にしたいです。

 

最終的にはカナダはユーコンで出会った氷河の写真をメインに据えることになります。「自分が撮りたくて仕方ない、そんな差し迫る気持ちがあるのかどうか」というのが問われるならば、昨年のユーコンでのある1日はまさにそれに違いなく、それがあるこそ最終的に見て頂いた人々から様々な驚きのコメントを頂けたのかなと思います。色々やりたい気持ちを抑え、今回はシンプルにいこうと腹を括ったのが11月も終わりだったかと思います。

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写真展

1年ぶりの更新。年初はここを復活させようと思うのかもしれませんね。

 

2回目の大学を卒業した時の卒業制作から2年、写真展を来月することになりました。グループ展すら参加したことないのに、いきなりの個展、それもギャラリーではない空間。緊張と不安と自信の無さを毎日えいえいっと振り払う日々です。

 

とはいえ、作品を制作するということ、自分の表現を人に見てもらうという機会を得られたことは有り難く、幸せなことです、本当に。

 

今回の写真展は、開催する場所のオーナーより「やってみたらどう?」と言って頂いたことがスタート。このオーナーにはいつも絶妙なタイミングで背中を押してもらったり、素敵な機会を数々頂いています。オーナーの食料品店を通して、日々の食も大変お世話になっています。感謝してもしきれないです。

 

とにもかくにも初物づくしの初個展。その道のりを記録していこうと思います。

 

いただく

葛きり
つくしさは3分以内
賞味期限は10分以内
 
そんなうたい文句に飛びついて、頂いてきました。奈良・吉野の本葛を使用した作り立ての葛きりを、会社から徒歩数分の所で吉野TSUJIMURAの辻村さんが直接ふるまって頂ける幸せ。何もつけなくても風味がしっかりとあり、作りたては食べたことがなかったように思います。

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続いて、新春 おとひらき茶会へ

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京都の静かな一室で、笙・竽の演奏を聞きながら、新年をお祝いするお茶を頂きました。笙・竽という楽器による雅楽なのですが、ちゃんと聞いたことは無かったので、その楽譜も何やら興味深かったです。
 
お茶をふるまう火と水の音が、大空に羽ばたくような笙・竽の音色や風の音と響き合って、部屋の中にいるのに、どこか広い世界にいるような感覚で美味しい時間を身体全体でいただきました。笙・竽の音色、ほんとに身体の中に入っていくような響きでした。

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誰かのかつての

ここ数年、海辺に行った時に拾ったシーグラスや器のかけら。砂浜に打ち上げられている波間にもまれて丸くなった、誰かのかつての何かのかけらです

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左半分は先月の宮城は雄勝にて。右半分は京都の久美浜にて。拾っていてシーグラス(硝子の破片の丸くなったもの)は場所の差を大きくは感じないものの、陶器の破片は結構違うかもという感想

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なんかこれでジュエリー作りたいと思い立った6月の日

ご縁のあるスタジオで、あるお手伝いの代わりに作らせてもらいました。ものすごーく軽く考えていた制作、軽く考えすぎでした。爪の土台の型をつくるのも一苦労。留め具一つ一つ選んで、場所決めて、鋳造含め難しいところはお願いしてと結構な工数がかかりました。これっていうジュエリー作るの大変っ

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今回は5月に久美浜で拾ったものでこんな仕上がりに

なんか行き違いでイヤリングは片方だけ、だけどそれもいいかなと

完成まで紆余曲折はありましたがお気に入りです。

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海辺で朝日の撮影しながら見つけたかけら

どこかの誰かのかつての何かがこんな形になるのも素敵ですよね。

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また作りたいな

自分でもうちょっと作れるようになりたいな